おはぎとぼたもち

実家にて。
3時のお茶に おはぎが出た。
それを食べながら 母がこの前新聞で読んだという おはぎにまつわる話を聞く。

おはぎとぼたもちの違い。

牡丹の季節、春のお彼岸に食べるのが ぼたもち(牡丹餅)
萩の季節、秋のお彼岸に食べるのが おはぎ(お萩) なんだって。


知らなかった。
つぶあんこしあんの違いとか・・・もともとはあったみたいなんだけど
今は あんまり関係なくなったみたい。


ようするに同じもので、季節によって 言い方が違うだけ、と。


なんて素敵。なんて風流。  なんだかいいなあ そういうのって。
じゃあ 今日食べてるこれは ぼたもちなんだね、なんて話をして 帰った。


家に帰ってから なんだかもうちょっと知りたくなり パソコンで検索してみた。
出てくる出てくる。 おはぎとぼたもちの秘密が。


そして
春と秋だけでなく 夏と冬の呼び方もあった という衝撃の事実が。


夏は「夜船」 冬は「北窓」っていうんだって。 


おはぎは 餅つきと違い、杵でつかないので ぺったんぺったんという音がしない
→だからお隣さんなどからすると いつついたのかわからない
→つき知らず→着き知らず
  夜は船がいつ着いたのかわからないことから 「夜船」


同じ理由で
つき知らず→月知らず となって
  月の見えないのは北の窓なことから 「北窓」


えらい強引な気もするけど これまたなんて素敵なんでしょう。
夏の夜船 冬の北窓 っていうこのなぜか妙にしっくりくる組み合わせが 素晴らしい。


ひとつの食べ物に4つの名前。すごいね。面白いなあ。
日本って こーゆうところが素敵だよね。 その良さは失われていく一方だけど・・・