読了本

シズコさん

シズコさん

人って・・・親子って・・・女って・・・
いろんな想いが頭をぐるぐるぐるぐる。

現実はやっぱり 虚構の世界よりもずっとずっとずっしりしたものだ。
この本を書くことができた佐野洋子さんはすごいと思う。
すごすぎて言葉がない。




儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴

連作短編ミステリ。
一編読むごとに 「わーんこわいよー!」と本を閉じた。
古典部や小市民シリーズもだいすきだけど 黒米澤もだいすきだ。
雰囲気がすごくいいので 読んでるときはすごく気持ちがいいんだけど
読み終わってあとから反芻すると ぞくぅ! とくる。
こーゆうのすき。
「身内に不幸がありまして」と「玉野五十鈴の誉れ」がすきかなぁ。
ちょっと桜庭一樹の「青年のための読書クラブ」と通ずるところもあったりなんかして。
まあ全然違うんだけど。
装丁もすばらしいし タイトルも秀逸。
米澤氏のセンスがすき。
この短編集は読む順番もだいじ。最初から順に読まないと後悔します。
ああ それにしても読書っていうものは 人を豊かにする素晴らしいものでもあり
人を狂わせる恐ろしいものでもあるのだねぇ。