おぼん

今回の帰省は5泊6日。今まででいちばん長かった。
新潟の夏といえば 湿気たっぷりの蒸し風呂的な夏であったなぁと記憶していたが
帰省のときにはちょうど じめじめ期を抜けて気温も低く 風はさわやかで なんとも過ごしやすく
「避暑地だね!避暑地!」と ずっとよろこんでいられた。

海水浴など ぜんぜん好きじゃなかった私だが
さすがに海が恋しくなり 家族みんなで海にぷかぷか浮かんで はしゃいだ。
海の圧倒的な大きさとやさしさに包まれて 
日焼けを気にすることも忘れ ただただ ぷかぷかと気持ちよく浮かんでいた。
私はやっぱり 生まれ育ったこの土地がだいすきだ。
それをしみじみと感じることができて ほんとうにうれしい。
やっぱり一度は地元を離れてみるものだ と思う。


お墓参りにも行った。
去年は かなぼうちゃんが お経のときの「チーン」という鐘の音をきいて
「だいじょうむ?」とでっかい声で言ったので 冷や汗かきつつも
みんなで肩をふるわせて笑ったものだったが 
今年はどうなることかと案じていたら やはり彼は期待以上のことをやってくれた。

まずお墓のすぐ横の地面に 指ででっかく「The End」と書いていた。(小文字も覚えた)
しかしそれはシャレにならんて! とあたふたしていたら
よその墓前でお寺の人がお経をよんでいて最後に「チーン」という音が聞こえてきた瞬間
またしてもでっかい声で
「できあがり♪」 と。
いやレンジじゃないから。 それもなんかある意味シャレにならないから。

お墓参りは 毎年どきどきだ。