銭ズラ!

銭ゲバ」面白かった。
面白いって言っていいのか。
松山ケンイチの憑依芸が素晴らしい。
これってジョージ秋山の漫画が原作なんだとか。

ジョージ秋山
この名前を聞くと 私は胸がきゅうっとなる。

私がたぶん小学一年生とかの夏休み。
両親は共働き、兄は部活で 家には私以外誰もいなくて 夕方まで一人。
心細くて心細くて 家族のアルバムを棚からひっぱりだしてきては
母の写真を眺めて泣いたりしていた。(←死んでねーし)
そんな私を不憫に思ったのか 母が漫画を買ってきてくれた。
本さえ与えとけばだいじょうぶな子供だったので。
その漫画が ジョージ秋山の「ほらふきドンドン」と
大島弓子の「いちご物語」だったのだ。
なんちゅうセレクトだ。
あと 赤塚不二夫の「レッツラゴン」を買ってきたこともあった。
これらの漫画は そうやって一人の時間に何度も何度も読み返し 
私の血となり 肉となったのであった。


そんなことを 銭ゲバを観て思い出した。


先日帰省したときに 母から みうらじゅんいとうせいこうの「テレビ見仏記」を録画したものを
DVDに焼いといたから、といって渡された。
「すっごい面白いから!」と。
本も買ったらしい。
母は 今年68歳。