しあわせな読書

愛蔵版 グレート・ギャツビー

愛蔵版 グレート・ギャツビー

たまには翻訳ものでも読んでみようかと思って図書館の棚で手をのばした一冊。
最初は やっぱり翻訳ものってなじめないなぁと思いながら読み始めたけど
あっという間に読み終わってしまった。
中盤までは そんなにいいかなぁこれ と首をかしげながら読んでいたが
後半に行くにつれ ページを繰る指はとまらず 胸をつかれ 言葉を失った。
どうしようもなく哀しくせつない話なのだけど 
読後感は 美しい音楽を聴いたあとのような 心あらわれるかんじ。
不思議とやさしい気持ちになれる。
村上春樹の思い入れたっぷりの名訳だと思う。
読書ってこんなにも楽しく素晴らしいものかと あらためて感じさせてくれた本。
映画版も観てみたいと思う。