これからのことと、これまでのこと。

昨日は りんりん退院後初の外来診察日だった。
一週間ぶりの病院に足を踏み入れると
「なんか落ち着くー」と言っていた。
一か月近くも生活していたし 主治医の先生に絶大な信頼をよせているので
病院通いがちっとも苦ではない様子。
主治医の先生は本当に素晴らしく とても誠実であたたかみのある人柄で
威圧感もなく 会って話をするたびにりんりんも私も癒されている。


今のりんりんの体調や 学校のインフルエンザ流行状況などあわせて考えて
結局 今年いっぱいは学校は休むことになった。


じつは りんりんは6月に出演したエレクトーンのイベントで店代表に選ばれて
次の大会に進めることになっていたのだが その本番が12月の最初の日曜日。
弾き歌いをするのだけど それについてどうするかってことを
手術の前から主治医の先生とも相談していた。
歌をうたうことで呼吸が乱れて発作がでては危険なので 先生も最初は渋い顔をしていたが
今まで 好きな歌を歌っていて発作がでたことは一度もない、ということと
本人の、ステージでどうしても歌いたい!という熱意にほだされて
「好きなことなら どんどんやるといいよ」とオッケーをもらえた。
過呼吸はもちろんよくないんだけど それはストレスが引き金になることもあるから
歌を禁止されるのは りんりんにとっては最大のストレスだから
そのへんのことをよくわかってもらえて とってもありがたい。


そんなわけで 手術をして一か月で ステージで歌うという暴挙にでることにした。



もうひとつ りんりんにとって重大な問題だった 学校でのいじめ。
これは 一番仲良しだった友達が ある日突然りんりんに対してキレて
そこから周りへと拡大していったもので 本当に陰湿で残酷なことをされまくり
それも9月からずっと続いていたものだったのだけど
今回の病気のことをきっかけに ようやくむこうが謝りにきてくれて 終幕をむかえた。


強い発作が出て病気を発見できたのも もしかしたらこのいじめによるストレスが原因かもしれないし
不登校になりかけたときに 入院、手術が決まったので 堂々と学校を休むことができたし
今まで冷たかったクラス全員からの励ましの手紙をもらえたのも この病気になったから。


そう思うと 病気になることは一概に不幸なこと、とは解釈できないように思える。


りんりんにとっては病気以上に精神的につらいことが その前にあったから
だからこそ手術をがんばれたんじゃないかなぁと。


人生は面白い。いっぱい経験したもん勝ちだなぁと思う。
たった11歳でこんなにいろんな経験をした娘には もう絶対にかなわない、と思う母なのであった。