江國香織「間宮兄弟」

間宮兄弟

面白かった。
こーゆうのすき。
間宮兄弟のオタク的リアルさは このさい どーでもいいと思う。
やっぱり恋愛の対象には ならないけれども
こーゆう人たち(間宮兄弟)の存在は 今の世の中に必要だ! とすごく思う。
 

いいなと思った部分。


小学校職員の徹信(弟)が 運動会を遠まきに見ながら
運動が苦手そうな子供、興奮して落ち着きを失っている子供
ダンスや仮装の衣装がうまく着られない子供、行進の足なみが揃えられない子供…
そういう不器用な子供たちに 心の中で声援を送る場面。

かまわないんだぞ。 それで全然かまわないんだから、行け!

というところ。
胸がきゅうっとなった。

あと 人のいい明信(兄)が 周りの厄介ごとに翻弄されて
お酒をのむ場面。

社会なんて、小学校と同じだ。
水割りをがぶりと呷って、明信は思った。
みんな平気で周りに迷惑をかける。
あれこれ考えて慎重になっても、ばかをみるだけだ。

というところも。


なんとゆーか 私は この兄弟がすごく好ましく思えた。


見てくれのいい 頭がからっぽの男子より
あんたたちのほうが 何百倍も素敵だよ! と言ってあげたい。


まあ”そもそも範疇外、ありえない”っていうのは 変わりないけどもねェ。