3月。

夕ご飯のときの りんりんとの会話。
「かなぼうちゃんねー 給食で出るししゃもフライ大好きなんだってよ。連絡帳に書いてあった。」
「へー! 私もフライは好きだけど、あの、焼きししゃもはだめ〜」
「そうなんだ」
「うん。どーしてもだめだ。」


しばし沈黙。
そしてまた語りだす りんりん。

「お魚ってさぁ」
「うん」
「私たちの給食とかで いっぱい出るじゃない?」
「そーね」
「あんなにいっぱいお魚とっちゃったらさ、漁師さんがかわいそうだよね」
「なんで」
「え? だって漁師さんがとる分がなくなっちゃうじゃん」
「・・・・・ごふっ(味噌汁を吹く)」
「あ! 漁師さんが、とってるのか!」
「・・・・・(むせて口がきけない)」
「そっかー(笑) 漁師さんが渡してるんだよね!」
「・・・・だ、誰に?」
「え?・・・調理員さんに!」



漁師さんが 手づかみで獲った魚(ぴっちぴっちゆうてるの)を
「はい、これ」って調理員さんに手渡している図を想像して
しばらく笑う。



かなぼうちゃん。
ことばの発達がめざましい今日このごろ。


朝ごはんの支度をしている私のところへたたたーと走ってきて
「おかあさま〜」
と言う。


日中はずっと
「ぼく、しまじろう」
と言っていた。


夜寝るとき 布団の中で私が
「かなぼうちゃん、おしっこは?」と聞くと
「いいッ!」
「したの?」
「した!」
「あっそ」
「・・・よろしくね!」


なにがやねん。



数分後。
プー という音が布団の中から聞こえる。
「・・・かなぼうちゃん。プーしたでしょ?」


私の顔をじーっと見ているかなぼうちゃん。
次第に ぱぁーっと笑顔になり


「時間よー!」



だから なんでやねん。