りにんしき

昨日は かなぼうちゃんの学校で離任式。
クラス担任の先生三人中、一人が異動、一人が退職。
いちおうクラス代表役員なので 花束を渡しに学校へ。
うるうるしながら 先生にごあいさつ。
かなぼうちゃんは わかっているのかいないのか 「じゃあねー」と手を振っていた。




かなぼうちゃんのクラスの男の子で 療育施設のときから一緒のYくんという子がいる。
当時から ずっと園側からもお母さんたちからも問題児扱いされて、敬遠されていたYくん。
人を噛むくせがあるので 無理もないといえば無理もない。
いつも感情が不安定で 泣き叫んでることのほうが多いような子だった。
Yくん=泣き叫ぶ、噛む、暴れる、脱走する・・・というイメージ。
「Yくんとは同じクラスにしないでください」と申し出るお母さんが何人もいた。
かなぼうちゃんも 何度も噛まれていたので 周りの人から同情されたりしていた。
でも私は 同じクラスでも別にいいと思っていた。
だって 何度噛まれても かなぼうちゃんは 彼のことを決して嫌ったりしていないから。

そのYくんは 学校に入ってから この一年でとても変わった。
先生方の愛情のたまものだと思う。
クラスの先生方は Yくんの困った行動に ときおりうんざりする表情を見せることもあったけど
それでも 深い愛情を持って、根気強く、あたたかくかかわっているのが 
参観などで見ていてよくわかった。
クラスのお友達とも仲良く遊び、とくにかなぼうちゃんのことは 頼りにしているようだと
先生方に言われたりもした。
二人のじゃれあう姿を写真で見たりして 私もびっくりしたものだ。



そして 離任式の日。
クラスのみんなが お別れをわかっているのかいないのか きょとんとしている中
Yくんは 一人だけ ぼろぼろと大粒の涙をこぼして泣いていた。
最後にいよいよお別れとなったときには 異動されるクラス主任の先生に
抱きついて号泣して離れようとしなかった。
そんな姿に 私も もらい泣き。


あたたかい離任式だった。


かなぼうちゃんはといえば 彼の一番のお気に入りの先生は 学校に残られることになったので
ほっとしてるのが正直なところだろう。