ふるえどめ ください。

ひさしぶりに読書。

わたしを離さないで

わたしを離さないで

この本の帯には

泣くとか泣かないとか、そんな程度の心の震えでは収まらない。

と書かれている。ものすごくそそる文章。
そして この本はたしかにそういう本だった。
読んでいて 心だけでなく からだまでふるえた。
寝る前に読んでいて ふと夜中に目が覚めたとき 思い出してまたふるえたりもした。
この本はものすごく重いテーマをあつかっているのだけど
そのことについてものすごく考えさせられる というだけでなく
物語を読み進めていくときの昂揚感とか
人があたえられた環境の中で生きていくということについてだとか
少女時代のあのなんともいえない気恥かしさだとか
いろんな想いがわきあがってきて なんともたまらない気持ちになる。
淡々とした語り口がとても気持ちよく ずっと読んでいたくなる本。
わーん!と号泣するような盛り上がりがあるわけでなく ひたすら淡々としていて
それでいて 読んでいる間も 読み終わってからも こころがふるえっぱなし という。
こんな読書は はじめてかもしれない。