よしもとばなな「High and dry(はつ恋)」

High and dry (はつ恋)

まず この物語に この装・挿画 っていう組み合わせが
素晴らしい。
これしかないってくらい いい。


そして内容は
読みはじめて すぐ びっくりしてしまった。
ここのところ私は いろいろな精神世界系の本を読みあさっていて
ものすごく影響をうけていたところなんだけど
この本で ばななさんが言わんとしていることは まさに
私が最近 他の本で学んだこと そのもののような気がした。
それは 
自分の感情は 他人のせいではなく
自分の意識がつくりだすものであり、自分の感情の責任は
すべて自分にある という ようなこと。


目に見えない世界のことや 
魂の年齢が高い子どものこと などもそうだ。
  

そして家族のあり方とか 自分の生活と重なる点が多く
どきどきしてしまった。
父親が不在である場合の 娘の気持ちとか。


何もかもが 今の私に タイムリーな物語だった。


それにしても 私が感情移入するのは どうしたって
主人公の14歳の女の子ではなく その母親の方だ。
それがちょっと 哀しい。